天然芝と違って、芝刈り、施肥、水やりなどの世話が不要な人工芝ですが、長く青々と維持していくには日ごろのメンテナンスが欠かせません。
手入れをサボってしまうと、人工芝の葉が千切れたり、倒伏が戻らなくなってしまったり、肌触りが不快になったり等のトラブルが発生してしまいます。
そうならないためにはどのような手入れをすればいいのか、人工芝の日頃の手入れ方法と、人工芝を利用する上でのNG行動は何かまとめてみました。
人工芝の手入れ方法とは?
最近の人工芝は、ノーメンテでも10年近く持つような耐久性の高い物もあります。
しかし、手入れもせずに長持ちすることと、その人工芝を美しく維持し続けるということは全く異なります。
人工芝を美しく保つためにはいくつかのメンテナンスが必要です。一つひとつはそれほど難しいわけではなく、むしろ日々心がける事、常々気をつける事が大切です。
ここではその手入れの具体的な方法をお教えします。
ブラッシング
人やペットがよく踏み歩く場所は、人工芝のパイルが寝てきます。
そのままにしておくと芝の倒伏箇所が大変目立ちますので、ブラッシングによりパイルを再び立たせる必要があります。
ブラシで必要以上に強くこすることはありませんが、倒伏初期のうちにブラッシングしておかないと元に戻らなくなる恐れがあります。。
人工芝に落ちたゴミや落ち葉、土や砂などの除去
大きめのゴミや落ち葉ならホウキや掃除機で集めたり、ブロワ―で吹き飛ばしたりします。
人工芝の間に入り込むような細かい土や砂などは、人工芝のクッション性を落とす原因になりますのでなるべく除去しましょう。
こちらもブラシやホウキ、掃除機で対処できます。目に見える物は物理的に除去することが最も基本かつ有効です。
雑草の除去
人工芝の隙間などから雑草が芽を出したりすることがあります。
防草シートを張っていれば、ほとんどの雑草を抑えることができるのでオススメですが、シートに穴が開いてしまえば効果は薄まります。
雑草が大きくなってからだと根張りも強くなり、人工芝に影響を及ぼさないよう綺麗に除去する事が難しくなりますので、見つけ次第抜くことをオススメします。
その他、飛来した種子が人工芝の上で発芽することもあります。これは防草シートでは防ぎようがないので、手作業で除去するしかありません。
誤ってこぼしてしまった飲料水や油類、ペットの糞などの除去
ジュースやお酒などをこぼしてしまった場合、そのままにしておくと水分が蒸発し、濃縮された糖分などで触った時にベタベタになる可能性があります。
なるべく早く水道水で洗い流すようにし、その際はジョウロなどでシャワー状に柔らかく水をかけるのがベストです。
油、ガソリン等については、成分によっては人工芝が劣化することもありますので、そもそも人工芝上での取り扱いはご法度です。
万が一これらをこぼしてしまった際は、まず布で拭き取った後、中性洗剤を含ませた布で再度拭き取ります。
最後にシャワーで流し、自然乾燥させます。
ペットの糞などの固形物などは、取り除いてから水道水で洗い流せばOKです。気になる方は中性洗剤を含ませた布で拭き取りましょう。
人工芝の寿命を短くするNG行動とは!?
美しい人工芝と長くお付き合いするために、やってはいけない行動があります。
当然ですが人工芝は再生しません。
大切に使えば、それだけ長持ちします。
ここでは人工芝の寿命を激減させるNG行動をまとめました。
人工芝を長持ちさせるため、ぜひここにご紹介したNG行動をやらないように心がけてみてください!
【NG行動1】重いものを長期間人工芝の上に置く
イス、テーブル、植木鉢などの重い物を長期間人工芝の上に置いてしまうと、パイルが倒伏したまま戻らなくなってしまうことがあります。
そうならないよう、最初から人工芝の上にはエクステリアなどを置かないようにするか、どうしても置く場合は定期的に場所を変え、ブラシでパイルを起こすようにしましょう。
【NG行動2】車の走行などは避ける
発信、ブレーキ、ハンドルの切り返しなどで芝葉が切れたり折れたりします。
駐車スペースとしての活用が想定される場合は、タイヤが乗る位置はあらかじめ石畳などにしておけばいいでしょう。
どうしても人工芝の上に車で乗り入れる必要がある時は、緊急時のみとするか、養生材などで人工芝を保護しましょう。
【NG行動3】突起のある物を置いたり、突起のある物で踏んだりしない
スパイクなどの突起のある物で踏んづけてしまうと、直接傷つける事になりますので避けましょう。
突起物で踏みつけると力が点に集中し、ベタ踏みする時よりもダメージが大きくなりがちです。
穴が開いてしまうとそこから雑草が生える等の二次的な被害が発生する事がありますので、特に注意しましょう。
人工芝の手入れをしっかり行い、長く綺麗に保とう!
人工芝のメンテナンスを怠ってしまったばっかりに、施工後間もなく情けない芝生にしてしまうことは避けたいものです。
また、無神経にNG行動を繰り返すことにより部分的に芝生が禿げてしまうのもいいものではありません。
人工芝は無生物なので、抜けたり切れたりした葉は二度と生えてくることはありませんし、それどころか強めに折れてしまっただけでも復元不能となる場合があります。
基本的な事ですが、まずは日ごろから大事に使うことと、こまめにメンテナンスすることが最重要と言えます。
いくら天然芝にくらべて面倒が少ないと言えど、最低限の常識的なメンテナンスは必要不可欠であると心に刻み、人工芝を長く美しく楽しみましょう!